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独りシェアルーム

きっとあなたの蜜になる

14.執着心

 

 

「アクティブに死のうとしてるよね。」

母親直々に言われた言葉だった。

「生きることにこだわらないというか、

むしろ死にそうになったらラッキーくらいに思ってない?」

って。

 

うん、いや言いたいことはわかる。

確かにその言葉否定できないけど、

そう思うのは自由だけどさ

 

言うべきこと

言わなくていいこと

言わない方がいいこと

 

それぞれあるよね?

多分これは少なくとも、言わない方がいいことだったと思うよ。

 

長生きした方がいいっていう固定概念、
あれなんなんだろうね?いいじゃん早死に。
まだ若いのに、って惜しまれたりするけど、
若い以外に惜しむ理由ないなら死んだっていいんじゃない?

 

 

 

なんでこんな話になったかって言うと

前に母親に言われた、「なんでもしてあげる」宣言。

その交渉をしようと思って話してたんだ。

 

しばらく考えて考えて考えて、

わたしが唯一思いついた頼み事は

「一人暮らしをさせて欲しい」

だった。

 

正直、半分以上は却下されると思っていた。

駄目元で言ってみたくらいの気持ちだった。

でも、前向きに考えてくれるらしい。

わたしが治療から逃げさえしなければ。

 

なんで一人暮らしがしたいの?

一人暮らしのなにが楽しそうだと思ったの?

と母親に聞かれた時、わたしは何も答えられなかった。

両親が嫌いで家を出たい、というわけではない。

登校時間を短縮したい、というのも嘘ではないけど理由じゃない。

 

わからない、と吐き捨てたわたしに母親が言ったのは

 

「死にやすい環境を作ろうとしてるようにも見えて、そこが少し心配かな。

 

家事は問題ないだろうけど、あなたは生きることへの執着がないから。

 

死にたがりとは違うけど、嫌々仕方なく生きてるよね。

 

死ねるチャンスがあれば死にたいと思ってるよね?」

 

母親のその言葉を聞いてから

何故かそれ以上話す気が失せてしまった。

 

とりあえず考えといて、と

それだけ伝えて立ち去った。

 

図星を突かれて腹を立てるほど子供ではないと思っているけど、

そうじゃないならあの時感じた、不快感はなんだったんだろう。