独りシェアルーム

きっとあなたの蜜になる

26.理想の死に方

 

 

「お疲れさま、よく頑張ったね」

 

人生が終わる時、最期に聞きたい言葉。

 

老衰や病気や事故じゃなくて、

この言葉を投げかけてくれる大切な人に殺されたい。

 

 

理想の死に方について話していた。

他殺は嫌だとか、老衰の末眠るように逝きたいだとか、家族に見守られながら息を引き取りたいだとか。

 

自分の理想は、自分にとって大切な人に殺されて死ぬこと。

出来れば絞殺がいいなぁとぼんやり考えた。

 

大切な人の手で、力で、意思で、

自分の命が終わる。

そう考えるだけでなんというか、羨望にも似た感情を抱いてしまう。

 

相手が一緒に逝くか逝かないかはどちらでもいい。

一緒に死んでくれるならそれはそれでいい。

残して逝く心配や不安がなくなるから。

そうでなくても全然構わない。

前科という形で付きまとって、一生忘れられないだろうから。

 

頸動脈を成人男性の力で思い切り押さえつければ、多分10分もあれば終わる。

その間だけはどうか、笑って声をかけて欲しい。

 

「お疲れさま、よく頑張ったね」、と。