独りシェアルーム

きっとあなたの蜜になる

39.四月一日

 

今までの人生が全部嘘ならよかったのに。

実はとてもリアルな夢で、いつか覚めるものならいいのに。

 

あの人の言葉もあの子の怒りも

感情も理論も何もかも

朝起きたら嘘みたいに、何もかも無くなったりしてくれないかな。

 

前世でわたしは何をしたんだろう。

殺人か、誘拐か、強盗か、強姦か。

どれだけの罪を重ねたら、こんな人生になるんだろう。

悲観的になっているだけかもしれないけど、今日のわたしはそう思う。

 

本当は家族にも友人にも恋人にも恵まれて、幸せに生きているわたしがこの世界のどこかにいて

 

悲劇のヒロインに憧れたわたしが作り出した、物語の中に紛れ込んでるんじゃないのかな。

 

人生ゲームのBAD ENDを回収するために

いろんな失敗を積み重ねさせられてるんじゃないかな。

 

そのくらい滑稽。

そのくらい珍妙。

エッセイでも書いたらいいんじゃないってくらい。

 

なんでこんなに普通になれないのかなぁ。

わたしが普通じゃないから、まわりも普通じゃないのかなぁ。

異常性ってすごい繁殖力があるんだね。

 

どんな風に生きるのが普通なの?

なんて言えば変じゃない?

何を優先すれば異常じゃないの?

誰を信じるのが一般的?

 

普通になりたい。

普通に毎日穏やかに生きたい。

記憶も、思考も、言動も同一性を保ちたい。

自分のことで手一杯で、他人を思いやることを忘れたくない。

 

慢性的な頭痛と耳鳴りと倦怠感がなければいいのに。

朝起きて夜に寝る生活が当たり前になればいいのに。

アルバイトにドクターストップがかかるような肉体じゃなければいいのに。

そうすればいろんなものを諦めずに済むのに。

 

自分のことを、好きになれる自分になりたかった。